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タカキビモチに想う

山里の正月モチは鮮やかです。
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タカキビの褐色、キビの黄色、ヨモギの緑色。
昔は何臼もついて冬中食べ、水餅にして5月くらいまでも食べていたといいます。
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おいしそうです。

このモチは信州遠山郷のNさんから年末に送っていただいたもの。
遠山郷には霜月祭りにうかがって以来、大好きになり
もう10年くらい通っています。
雑穀を勉強したくなって、Nさんを紹介してもらいました。
遠山郷は山間地で、オオムギ・ウルチアワとわずかなコメを混炊した
ミクサメシを主に食べていた土地柄。
ただ、雑穀栽培を継承している人はいても新たに始める人はわずかです。
Nさんはその新規組。
いろいろなことの経験が新鮮で、詳しく教えていただけるので、
遠山に行くたびに寄らせてもらうようになりました。
近隣の家の軒下にタカキビが干してあるのを確認しつつも
なかなか種子をくださいとは言えず、
やっと言い出せたのは1年くらいしてから。
快く種子をもらえて、栽培が始まったそうです。

タカキビはお汁粉にすると最高!
アズキまで送っていただいちゃいました。
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クルミを擂ってお茶の出がらしをそそぐと
白いクルミだれができます。
そこに塩をまぜてつけて食べてもおいしいです。
こんなにおいしいのだから
タカキビ栽培が続いたのだなあと
Nさんのおモチで気づかされたのでした。

Nさんはまだまだお若いですが
畑の都合で、栽培をおやめになるそうで
これが最後のおモチ。
垣間見ただけですが雑穀栽培は手間がかかります。
ありがたく、せつなく、味わっていただきました。

日本の各地でふるさとのせつない味を
味わっている方が多いことでしょう。
それを栽培してくれる人がいたから
その味を堪能できていたことを
しみじみ感じますね。

元旦に栽培者皆様のご健康と、ご多幸をお祈りいたします。
by dentouti | 2014-01-01 19:41 | 雑穀
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